身体が冷えてるな、とか元気出したいなという時、しょうがやニンニクなど、いつもより意識して日常に取り入れようとする食材ってありませんか?ウコンは沖縄でそんな時に日常的に取り入れる食材のひとつとして、昔から身近に活用されてきました。そんなウコンの魅力を探るため、25年以上ウコンの研究をされている琉球大学教授ホサイン先生にインタビュー。
「1つ1つのウコンの強みが違うんです。」
みなさん一言にウコンと良く言いますが、今、世の中で活用されているウコンはごく一部なんですよね。ウコンには何千もの種類があって、1つ1つのウコンの強みが違うんです。さらに、根と葉でも成分が違えば、1種類のウコンの中にもさらに細かく50以上のタイプに分けられるほど特徴が異なります。
「私にとってウコンを育てることはお母さんがこどもを育てるのと同じ。」
どんな生き物も同じだけど、育つ環境の影響は大きいですね。ウコンは大地の栄養をたっぷりと吸収するので、同じ畑で連作ができません。 肥沃な土地が広大にあり、ウコンの栽培に適した気候で栽培することで、毎年クルクミン含有量の豊富な秋ウコンを安定的に供給することができます。 植物だったら土・気温・天気、沖縄だったら潮風によっても育つウコンの特徴は変わってきます。私にとってウコンを育てることはお母さんがこどもを育てるのと同じ。 ずっと同じ土地で育てていると畑の栄養が少なくなってくるから、ウコンに必要な栄養をたくさん持った畑を使ったり、肥料を増やしたりします。 特に沖縄では台風がきたり、土が硬かったりするのでウコンが育ちやすい環境づくりをするためにも私たちは色々と工夫します。 どこの地域のウコンが一番良いという比較は一言ではできないけれど、暖かいところの方が長く土の中で育つことができるので、良いかもしれないですね。
沖縄のウコンを良くしたい!
沖縄でも600年前から栽培されいるのにも関わらず、あまり研究されていないことを知りました。それから日本、沖縄の薬草発展のために質の高いウコンを安定的に作る研究をはじめました。
琉大ゴールド(秋ウコン)が誕生
徹底した管理と無農薬、有機栽培にこだわり開発したのが琉大ゴールド(秋ウコン)です。
クルクミン含有量は県産ウコンの7~20倍
精油成分が多く根茎が太いのが特徴です。クルクミン量は、なんと県産ウコンの7〜20倍!
鮮やかなオレンジ色、さやわやかな土の香り、何よりもおいしいウコンの誕生です。
「これからの時代はウコンですよ!」
ウコンはカレーに使われるスパイスやお酒のお供だと思っていたら、大間違い!世界では日常の食事に使われるだけでなく、抗菌や抗炎症作用もあることから体にぬったり、化粧品としても多く使われているんです。先ほども言いましたが、ウコンは今、世の中で活躍している種類以外にもまだまだ知られていない種類が何百もあります。インドでは化粧品としても 商品になっているものが数多くあるんです。だからこそ、これからウコンの研究は50年、100年先まで続くと思っています。
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