亜熱帯は多様性を育みます。生き物たちも美味しい食べ物も。

沖縄は陸の植物も農作物も、海の魚も本当に種類が多いんです。
大きさも千差万別。
多様性に富んでいるのは生きられる環境があるからです。
土壌も色々なんです。

本島のやんばるや石垣島、西表島は酸性土壌だからパイナップルができる。
宮古島や本島南部はアルカリ土壌だからマンゴー。
石垣や西表は酸性とアルカリが混在しています。
土壌が違うのは島を作っている岩石の種類が違うからです。だから、高い山があって軟水の島もあれば、カルシウム分が多く硬水で平らな島もあります。

森は海の恋人と呼ばれるように森が魚を育む。
やんばる、石垣、西表など山深い島は養分が流れるから川にも生き物が多くて元気ですよ。

このような生物の多様性を育んでいるのは沖縄が亜熱帯地域だからです。
熱帯と日本の温帯の橋渡しをしている貴重な役割を持っています。
だから沖縄の自然の潜在能力(ポテンシャリティー)はすごいんです。これからも亜熱帯の自然を大切にしていきたいですね。

渡久山 章(とくやまあきら)先生
琉球大学名誉教授。
地球化学、環境化学専門。海水の化学など数々の学術や論文で
沖縄の水に関する専門家。


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