昨年の8月、沖縄は久しぶりに大きな台風が吹き荒れました。5日間も本島周辺を近づいては遠ざかる迷走ぶりで、暴風警報が2回も出されました。長時間の停電など生活は大混乱、サトウキビや野菜など農作物にも多大な被害を受けました。
3週間後、不安のなか琉大ゴールドを栽培している琉球大学農学部内のウコン畑へ。ウコンは葉も茎も折れ、地面はむき出しに。4月に植え、本来なら膝丈まで伸びているはずが、メチャメチャの壊滅状態。ショックでした。
完全復活!
さらに2ヶ月経った10月、「見てください、ここまで大きくなりました」と笑顔のホサイン農学部教授。ウコン栽培のプロも驚く回復力です。晴天が続き、傷ついた葉は枯れ、かわりに新しい芽がすくすく育っていました。壊滅状態だった畑は緑色に染まってます。
12月に入ってホサイン教授から「そろそろウコンの葉が枯れ始めますよ」と電話がきました。ウコンは葉が枯れると収穫の季節を迎えます。
大きく広がった葉、太い茎、背丈も一段と伸びています。何より違っていたのは葉の色。栄養が根茎に吸収されたように薄い黄緑色になっています。「ここまで育ってくれて本当に嬉しいですよ」とホサイン教。
台風に負けない、ウコンのたくましい生命力を知ることになりました。この春には「黄色い粒」となって、皆さんのお手元に届きます。
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