まるで私だけのプライベートビーチ 恩納村「希望が丘ビーチ」

 那覇空港から58号線をゆっくり北上。1時間と少し車を走らせた頃、恩納村名嘉真(おんなそんなかま)に入ると、左側に貸しペンションなどが集まる「希望ヶ丘入り口」の看板が目に入る。その看板を目印に無料の駐車スペースに車を止めると、大人1人が通れるくらいの階段の入り口が…。

数年前に訪れた時は、階段の上にも青空が見えていた。
今は草木に覆われ、薄暗く細長いトンネルのようになっていて、まるで秘密基地へ繋がる抜け道のよう。急な階段の出口側には明るい光がまぁるく見える。急階段をゆっくり降りながら、近づくごとにその光が強くなり期待が高まる。

階段を下り切ると、目に飛び込んでくるのは真っ白な砂浜と一直線に広がる青い海!
透明度が抜群に高く、珊瑚礁に続く海はエメラルドグリーンとコバルトブルーのグラデーションの美しさに見惚れてしまう。

西海岸にあるので水平線の向こうには瀬底島と伊江島がかすかに見える。沖縄でも数少ない天然のビーチ。平日は人も少なく私だけのプライベートビーチのように贅沢な時間を味わえる穴場の一つだ。
砂浜の岩場に座り、波の音と頬に当たる風を感じながら、日常の慌しさを忘れて一人の時間を味わう。

一人、冷えたビールを片手に乾杯?
それとも甘酸っぱいパイナップルをかじろうか?
はたまた、じゅーしーおにぎりにかぶりつく?

夕方、地平線に沈むサンセットを見ながら、非日常を満喫するのもいい。
きっと、いつもの場所に戻った時、ふと感じる頬を撫でる風に、ビル街に沈む夕日に、沖縄のこの海を思い出せるだろう。

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