「結局、久米島海洋深層水って何?」

クレンジング水イーノをはじめ、e-no商品の要である「洗顔」を開発・製造している久米島(沖縄本島から西に約100kmにある島)のパートナー企業株式会社ポイントピュールさんと、沖縄素材の魅力についてお話させていただきました。

久米島沖の深層水ということ
川満:久米島海洋深層水って、地元の私たちはなんとなく「力がある水!」として感覚的に存在感も強く、いいお水だ!と知っているのですが一般的にどんなお水と紹介されてますか?
山川:深層水の定義は、表面から200m以下の水を指します。お水にお塩を入れると下へ沈みますよね、あれと一緒です。もともと「深層水」は地球上の2箇所(北大西洋のグリーンランド沖と南極海)で形成されているそうです。 これらが熱塩循環によって、およそ2000年かけて世界中の海洋を移動して久米島沖にもたどり着いていると言われています。
環境ホルモンの汚染がない、ミネラルバランスがよく、 お母さんの羊水に近い状態とも言われています。富山県の深層水が海面から200m以下、高知県が300m、久米島は612mです。なぜ久米島は深いところかというと、 こちらは水の透明度が高く、200m程度では紫外線が入ってしまうんです。紫外線が入ると光合成がおきて、植物プランクトンなどの生き物が、色んな栄養分を食べてしまいます。 紫外線が届かない真っ暗い海では光合成が起きないので、植物プランクトンもろもろ、食べたりしない。だから紫外線が届かない深いところから汲みあげます。
川満:でも、離島っていろいろありますよね。その中でも久米島に限られているっていうのはどういった理由からなんでしょうか?
山川:ここでは、沖合2.3km、612mから汲み上げますが、沖合までパイプをひくには相当な資金が必要です。いかに陸から近く、 さらに深いところから汲み上げられるかがポイントでした。沖縄各地で調査が行われましたが、全国的にみても、久米島が一番近くて深い海があることがわかったんです。それで、 約17年前に、久米島に決まりました。
川満:なるほど、沖縄県が産業として力を入れるためにも最適な場所だったんですね。
ちなみに私、久米島海洋深層水の当初のイメージは「すごく体にいい水」ということだけでした。硬度やミネラルの良さがあって、健康のために、飲み水にこだわる人からの評価が良いもの!という感じで。でも、化粧品に生かしている会社が久米島にあるぞ!と知った時はちょっと意外なようで、でもすぐに「いいかも!」って思えたんですよね。
化粧品でいちばん大事なのは「水」
山川:弊社が久米島海洋深層水を化粧品に取り入れるようになった背景が、代表の大道の前職にあるんです。10数年前、もともと理美容業界で働いた大道は、当時いいシャンプーがなかったと話しています。一生懸命シャンプーをすると、今でも後遺症があって爪がとれてしまうことがあると。だから、いいものを作ろうとシャンプーの開発に関わってはじめて気がついたのが水でした。「なんだ、入ってるの水が一番多いじゃん」って。既に全成分表示(商品に使用成分をすべて表示すること)が法律で義務付けされており、それは、多い順に表示されますので、いろんな水メーカーさんが持ってくるものを見てみると水が一番多いんですね。それで、メーカーさんに「この水って、どこの水?」と聞いても誰も答えられない。「工場の人しか知らない」としか言われなくて。そこで、水をメインに出す仕事には多くの需要があるのでは、と考えたそうです。
川満:ポイントピュールさんは、大道社長ご自身の実体験と好奇心、いいものを作りたいという思いから生まれたどこにもない「水専門」の化粧品製造メーカーですね。
山川:はじめた当初は、深層水を濾過してハーブを入れただけの商品というものもありました。深層水のなかにミネラルを入れるとか、ちょこちょこ出始めていたと思います。あまりミネラルを入れすぎると硬水になるので、化粧水にはミネラルを多くしたり、私たちは商品ごとに全部バランスを変えています。入れるミネラルにしても、そのままを使うとナトリウムが多くて使いづらいので、マグネシウムとか保湿効果をあげて、ナトリウムを減らしたり…いろんな使い方をしています。もともとシャンプーづくりからスタートしましたが、小さな島に、今では国内外から何十社も久米島海洋深層水を求めてやってきます。小さな島から水を送るというのは、送料のコストがだいぶかかるはずですが、それでもいい水が使えるという価値が選ばれているんですね。
ミネラルバランスが、かなり優れている
川満:久米島海洋深層水を100%使用したクレンジング水イーノは発売から17年経ちました。当初は、簡単!便利!と喜ばれていたのが、年数が経つほど「肌質の変化」を感じる声が多くなりました。一番多いのは「乾燥しなくなった」という声ですね。それに伴って肌質、キメの細かさ、毛穴状態、肌の明るさの変化を実感している声が出てくるんです。これは、年数が経ったからこそわかることですよね。その違いはやっぱり久米島海洋深層水なのかな…って思うんです。
山川:全国の深層水を調べていくと、久米島の深層水には未知の微生物が含まれているという研究結果も出てきています。10数年前は、なんかいいな、と「魔法の水」のように思って使っていましたが、今は「水自体に力がある」ということが少しずつ明らかになってきているんです。海洋深層水はミネラルバランスがよく、お母さんの羊水に近い状態とも言われていますが、肌にとってミネラルをとりいれることは潤いを与えることになります。久米島海洋深層水は他にも、新たな力もわかり始めていて、コラーゲンのも
をつくる力がありそうだという研究結果が出るなど、肌の力を高める可能性が見えてきています。まだまだ解明されていない秘められたパワーがある久米島海洋深層水に今後も期待していてくださいね。