ウコンで初めての沖縄料理 

 

 沖縄では、ウコンは体に良い食材として身近なものでした。乾燥させたものは煎じてお茶に、生ウコンはおろして魚汁に入れるなどしていました。「今でも味噌汁に入れて飲むよ。苦いのは子どもたちは苦手だけど私の分だけはウコンを入れるの」と70代女性(沖縄県)。

 ウコンをすり下ろして使うとき、おろしウコンだけを使うのか、ガーゼ状の布で絞ってエキスだけをとった方がいいのか聞かれることがありますが、もちろん、まるごと全部取り入れた方が最も効率のいい使い方です。

ただ、苦味や土臭いイメージのあるウコン。そのイメージを変えたのがイーノウコン(琉大ゴールド)です。

 沖縄料理店主 辻野愛子さんウコンの出会い…

 沖縄料理『ゆうなんぎい』店主の辻野愛子(つじのあいこ)さんは生ウコンを使って美味しさを追求した。「沖縄の食材を使って料理を53年やってるけど、生ウコンは初めて。チャンプルーは真っ白だから黄色がキレイになると思った。千切りにして人参のように油で炒めるちょうど良いウコンの香りがして美味しい。このウコンは思ったよりも甘い味がするのよね。沖縄料理って茶色が多いけど、黄色ってキレイ、食欲をそそる色。色を楽しむって料理では大事なこと」と辻野さん。

 

 ホサイン教授と沖縄料理の出会い…

琉大ゴールドの生みの親、琉球大学ホサイン教授はウコン入りのソーメンチャナンプルーを食べてびっくり。「美味しい〜美味しいですよ」と何度も連呼します。「これは凄いアイディアですね。沖縄に来て20年余り、沖縄料理とウコンをこのように食べたことはないですよ。たくさん入れても美味しい」。
「先生、このウコン、普通のウコンと全然違いますね。素材の味を邪魔をしないし、ヘルシー。料理に取り入れやすい」と辻野さん。初対面の二人はすっかり仲良しに。

 ホサイン教授の喜ぶ姿に辻野さんは、ソーメンチャンプルーだけでなく、ソーメン汁に野菜チャンプルー、チャーハンまでウコンが入った料理を作り、最後はお湯を注ぎウコン茶にして楽しみました。

書き手 大城美佳

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