沖縄料理の店「ゆうなんぎい」昔ながらの長寿の秘密

 

 沖縄家庭料理の店といったら「ゆうなんぎい」。地元の常連さんも多く、沖縄そばはもちろん、豚肉料理、チャンプルーなど何を食べても美味しい。ラフテーは、一度食べたらクセになる味噌味でトロトロ~として柔らかく脂っぽくないのが特徴。手間暇かけたお母さん味と家庭的な雰囲気にほっと過ごせる場所です。夜は泡盛で会話が弾みます。

 沖縄料理はシンプルなんですがシンプルなだけに、出汁をとったり、素材を活かした調理に手間と工夫が必要です。なるべく体にいいものを取りたいと思っていても忙しい日々の中で難しいものです。現代のように加工食品やインスタント食品が増え、外食が多くなると塩分や脂質、添加物がどうしても気になるもの。毎日の食生活が血圧、血糖値などの数値と関係してくることはありませんか。

 50年続く老舗沖縄料理店『ゆうなんぎい』の店主 辻野愛子(つじのあいこ)さんから美味しく体に良い家庭料理のコツを聞きました。

 沖縄料理ってだから長寿なのね

「県外から80代のおばぁちゃんが一人でいらして『沖縄料理って美味しいね~』と言ってくださった時は嬉しかったですね」と辻野さん。ラフテー(豚の角煮)は、一度食べたらクセになる秘伝の味噌味。「脂っこい」という豚肉料理へのイメージも変わります。美味しさ秘密は、長時間ゆで、余分な脂分を落としているから。さらに泡盛で脂を出しながら風味も加わってさらに美味しく仕上がります。辻野さんは「私たちが作るのは毎日食べても飽きない、美味しくて体に良い安心安全な家庭料理です。沖縄の人は食べ物をぬちぐすい(命薬)として食べる、医食同源ですね」と語ります。

 サラダやお浸しにしても量は知れたものですがチャンプルーは野菜が簡単に取れる。また炒めるとビタミンの吸収がアップし、豆腐と組み合わせると栄養価までアップ。ミミガー(耳皮)は、豚の顔や耳の硬い部分まで細かく切って歯応えを楽しみます。海ぶどうもまた沖縄ならではの食感が堪らない一品です。

「50年続く今でも『沖縄の人はこういう料理を食べてるから長寿なのね』とお客様に言われますよ」と辻野さんはおっしゃいます。

店主の辻野さん、初めてのウコン料理

 琉球大学ホサイン教授とイーノが共同研究をしているウコン(琉大ゴールド)が収穫の時期を迎え、ゆうなんぎいに美味しい食べ方を教えてもらいに行きました。今までお酒の人が飲むものと思っていたウコンのイメージが変わります。

辻野さんに見せると、「すごいねー、生のウコン?」と興味深々。一番驚いていたのは「香りがすごい。びっくりした。これウコンなの?」と不思議そうに何度も匂いを嗅いでました。新鮮なウコンは、ほのかに甘い香りがするんです。

すぐさま、料理に入れてみよう!と、包丁で皮を削り、しりしりーで擦りおろします。「すごい色だねー。手が真っ黄色さー。これだけ栄養がいっぱいってことでしょう。」と見るだけで私までワクワクしてきます。ゆうなんぎいでも生のウコンを扱うことはほとんどないそうです。

 「ソーメンチャンプルーに合いそうじゃない?色も綺麗だし、沖縄のピパーチ(胡椒)とウコンと混ぜたら沖縄風ペペロンチーノだね」と辻野さん。

「カツオ出汁のソーメン汁に入れても美味しいかも。スライスにしてみようね」次から次にレシピが思い浮ぶとすぐに実践。

美味しくて体に良いのが家庭料理

ウコンの旨みを味わうために、みじん切りや千切りなど切り方も工夫します。「千切りにして人参のように油で炒めるとちょうどウコンの良い香りがして美味しい。ウコンは思ったよりも甘い味がするのよね。しかも黄色ってキレイで食欲をそそる色」とウコン入りソーメンチャンプルーを絶賛。生ウコンがある今だけの限定メニューで出していただけることになりました。

ウコン入りソーメンチャンプルーが新聞にも掲載されました。
朝日新聞デジタル琉球新報YAHOO!JAPANニュース沖縄タイムス

毎日手軽食べれるように自然素材100%粒ウコンにしました。

泡盛もウコンを入れたら健康的に

沖縄では、泡盛に薬草を漬ける文化があります。もちろんゆうなんぎいでも色々な漬け酒が置いてます。辻野さんに漬け酒について伺いました。

「特にニンニクはほとんどの家庭で漬けていたんじゃないかな。お酒を飲めない人もいるじゃない、だからニンニクの黒砂糖漬けもあったのよ。子どもの頃、熱が出ると、生のフーチバー(ヨモギ)をすり鉢ですって、ガーゼで濾して、飲まされていたわけよ。
昔は薬もなかったから、そういうことを親はやっていましたよ。いわゆる『民間療法』で食事と一緒。沖縄の人はみんな、食べるのは身体にいいよーと勧めるのが口グセなのよ。」

泡盛好きの人は、薬草エキスたっぷりの体に良いお酒もおすすめです。独特な味と香りに体も元気になります。特にウコンの漬け酒は、翌朝もスッキリです。

イーノでは素材を泡盛に入れて自分で作る漬け酒(リキューニング)を販売しています。

詳しくはこちらをご覧ください。

飲んだ後はウコンでぐっすり翌朝スッキリ

ウコンの漬け酒もそうですが、飲んだ後にウコンを飲むと翌朝スッキリします。不思議なくらいお酒が残りません。でも、ウコンってそれだけじゃないんです。毎日溜まっていく疲れやストレスもラクにしてくれます。沖縄にはたくさん体にいい薬草がたくさんありますが、美味しく毎日取るのは難しいもの。沖縄に住むウコン女子は、おばぁたちがやってきた知恵と工夫を大事にしながら実践している『ハッピーウコンプロジェクト』。興味がある方はぜひ▼コチラ▼もご覧ください。

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