【劇作家 亀島靖さんと行く琉球史探訪】小さな島にアジアの文化

亀島 靖(かめしま・やすし)さん
1943年生まれ、那覇市出身、早稲田大学卒業。歴史小説、歴史劇シナリオなど著作多数。
テレビやラジオのプロデューサーでも活躍。

アジアの文化とつながっている沖縄

「織田信長に匹敵するのは琉球を統一した英雄・尚巴志(しょうはし)、明智光秀なら滅ぼされた 阿麻和利(あまわり)でしょうか…」。 日本史で誰もが知る戦国武将に照らし合わせながら15~16世紀頃の琉球王国の動乱の歴史に活躍した人物をわかりやすく紹介する劇作家の亀島靖さん。テレビ、ラジオなど幅広い取り組みで活躍中。地元沖縄のリスナーからは「ダンディーな声に聴き入ってしまう」と低音響く亀島ヴォイスも好評。琉球史をわかりやすく語る亀島さんにファンは多い。

神女が結ぶアジアの母系社会

「沖縄の文化や歴史はアジア全体とつながっています。神女が御嶽(うたき)を拝む信仰は南太平洋の母系社会の文化圏に連なります。人工衛星の高さからみると、中国、日本、東南アジア、南太平洋が琉球を中心として広がって見えてきます。島は小さくともアジアの文化が集中していると言っても過言ではありません。画家の岡本太郎曰く、『日本の文化の原点がある』と。宝石の原石みたいな面白さが琉球の歴史にはあるのだと思っています」

日本の原点とも言われる沖縄

「民俗学の柳田國男も『日本の歴史や文化は、 沖縄が原点となっている』という言い方をしています。日本史の再発見があるかもしれない。沖縄の人は宝の山の中にいてその価値を知らない。身の回りのものと歴史を結びつけ、難しい話はやわらかく、やわらかい話は面白く、面白い話は深く…そのように心がけています」

(聞き手 お客様担当 おおしろ・みか)

アーチ型の石門は、中国様式を取り入れた沖縄で最も優れた石造建築の1つである=那覇市泊崇元寺

【取材を終えて】首里まで続く道で感じたこと

亀島さんと訪ねた「崇元寺」(そうげんじ)。それまでは、バス停にある大きな石垣としか思っていなかった。ところがそこは、歴代琉球王国を祀り、大切な交易港である那覇の港と首里の途中にあることがわかった。
琉球史の謎とロマンをめぐる旅をぜひ味わって欲しい…。そのような企画ができないかと夢が膨らみました。

この記事を書いた人

大城 美佳(おおしろ・みか)
お客様担当歴20年。「おおき」でも「おおぎ」でもなく「おおしろ」と読み、沖縄では3番目に多い苗字です。「大城さん」と結婚したので、今も昔も大城です。

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