有機栽培ってどのようにしているの?

5月18日、全国一早い梅雨入りをした沖縄。
2~3月にかけて年に1回のウコンの収穫が終わったウコン畑はどうなってるのでしょう。ホサイン先生に会いに琉球大学フィールド科学センターのウコン畑に行ってきました。

「これ?ウコン?」

「いえいえい違いますよー。去年はここにウコンを植えました。今はクロタラリア(Crotalaria)を植えているんですよ。」

ウコンを植えた畑は、1年間は土づくりをします。豆科の植物を植えることで、有機物、微生物が増え、土がふわふわになります。6か月ほど栽培したクロタラリアは、刈るのではなく機械で土の中にそのまま混ぜ込むそうです。これが肥料になり、有機物になる。自然な窒素、リン酸、カリウムなども含まれ、化学肥料、除草剤なしできる秘密です。

さらに、10~11月ごろ、クロタラリアの次は別の豆科の植物ヘアリーベッチ(Hairyvetch)を植えます。そして、ウコンを植える3月頃に土にまるごと混ぜ込みます。

今年のウコン畑はどこに?

ありました。すぐ隣の畑にウコンは植えられていました。

4~5月GW前に植えたウコン畑は、スプリンクラーが準備されうね(畑の土を細長く盛り上げた栽培床のこと)が一直線にいくつもできていました。

どのように植えているのかというと交互に2列づつ植えているそうです。このような感じです👇

植える根茎の大きさも植える幅も全てが研究されて最良の方法で植えられています。
実は、うねの高さにも秘密があるのです。

「ちょっと雨降ってるから今日は低めだけど、高さは20センチあるよ。うねは、土を盛り上げるとふわふわになってウコンの根茎が大きくなる。そして、根茎植物は水が溜まると腐るから水がたまらないようにしている。芋やじゃがいもも同じ。収穫する時も掘りやすくなるよ」と教えてもらいました。

「今年は、から梅雨ですが大丈夫ですか?」

「タネの中に水分が含まれているから大丈夫。今は葉っぱがないから。葉っぱが大きくなったら光合成をする時に水が必要」
水が多すぎても少なすぎてもダメで、今は週1ぐらいの水やりだと教えてもらいました。

植えて1か月半ぐらいすると芽がサーっと出てくるそうですが、これはまた6月中旬ごろ見に行きたいと思います。

高品質と高収量の琉大ゴールドを作るために、地域特有の気候・土壌・天然資源を考慮して栽培されています。土の種類、有機栽培のための豆科植物の研究、植付時期、うねの幅、深さ、株間なども含めて研究されています。大事に大事に育てられているウコンだと改めて感じました。

(ウコン女子 大城美佳)

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