【12/28更新】手間がかかって大変!それでも祝い箸の箸袋を手作りするお客様

受話器から聞こえてきたのは年輩の女性の声。
「黒糖飴」を10袋ご注文いただくが、つい数日前にも同じ数をご注文いただきお届けしたばかりであることに気づいた。

こんなに沢山どうされるのかしら? 
気になって、「ご家族で召し上がってくださっているんですか?」と伺ってみた。

すると、親しいママ友や勤めていた頃の友人、そして、最近通っているマージャーン店の仲間に一袋づつ差し上げているのだと仰る。
評判が良く「美味しい、おいしい」とえらい喜ばれるので、まだあげてない友人を何人か思い出して、追加注文をしたのだという。
大切なご友人への贈り物にお役に立てているのが嬉しくて、お礼を伝える私の声も自然と弾む。

しかも、それだけではなかった。お正月の祝い箸用の箸袋を手作りして一緒にプレゼントしているのだそうだ。和紙でできた天ぷら用の紙で箸入れを折り、千代紙を貼った上に、さらに手作りの羽子板やコマ、お人形などを貼って、やっと完成。

思わず「素敵ですね〜! 私にはそんなに細かい手仕事できないなぁ」と感嘆の声を上げた私に、実は一個一個作るのに手間も時間もかかって大変なのよと、こっそり心の内を打ち明けてくださった。

そこまでして毎年手作りされるのはどうしてだろう? 
率直に聞いてみると、お正月が終わっても大切に飾ってくれる友人もいて、お世話になったお礼に喜んでもらえることが嬉しいとのこと。
結局、皆んなにあげて自分の分はなくて家族皆んなで笑うのよ、と仰る話に思わず大笑い。
そして、心もほっこり。

その声には、そんなご苦労もどこかで楽しんでいるような優しさと喜びが滲んでいた。

今年も残りわずか。私も子どもたちと一緒に、お正月用の箸袋を作ってみよっと。

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